引越し業者に前金を請求されたらどうするか
引越しの見積もりを依頼して、いざ訪問されたときに営業マンが
「トラックを押さえておくために手付金が必要」
などと言ってくることがあります。
費用の一部を前払いさせようとしているわけですね。
先に払っておくだけで、引越し代金は残りの金額を請求するので大丈夫・・・という言い分ですが、支払う必要はまったくありません。
[訪問見積もりについての参考記事]
・引越しの訪問見積もりでは何をするの?
前金を請求する業者はNG
見積もり時に面と向かって言われてしまうと、そういうものなのかと払ってしまう人もいることでしょう。
ですが、そういった手付金のようなものは支払う義務はありません。
もし請求されたとしても、払わないようにしましょう。
これは、国土交通省が取り決めをしているルール「標準引越運送約款」で、してはならないと決められています。
こういったルール無視の業者がいたら、自ら危ない業者だと言っているものとして考えましょう。
他の業者さんを選ぶようにすると良いと思います。
業者はこんなセリフで迫ってくる
実際に請求してくるような業者は何と言ってくるのでしょうか?
例えば、次のような言い方をしてくることがあります。
「繁忙期なのでトラックを仮押さえしなくてはいけない」
「うちではこういうシステムですので・・・」
「前金ではなく、保証金としてお願いしています」
どのような理由であれ、作業前の手付金を請求は拒否しましょう。
答え方は「私では判断できないので」でも、「では結構です」でも構いません。
もうその業者には頼むことはないでしょうから、サッと断ってしまいましょう!
なぜ手付金を要求してくるのか?
理由としては、「キャンセル防止」の意味合いが大きいと思います。
今までの引越しでは、引越し業者を決めてから連絡をして、見積もり依頼するパターンが多かったのです。
自分で調べるのも大変ですので、知り合いからの紹介なども多かったと聞きます。
ですので、他社の見積もりを見て「やっぱりこっちにしよう」ということが少なかったわけです。
でも今は一括見積もりが気軽にできる世の中。
見積もり後の業者変更もたびたび起こるようになってきたことが一つの要因です。
条件が良い他社へ移ってしまい、キャンセルになることを防ぐ目的があるのだと思います。
手付金を払った後だと断りづらい
人間の心理として、「面倒なことはやりたくない」ということがあります。
電話1本でキャンセルができるならいいですが、「手付金を返してもらうという手間」、「なんとなく言いにくい」という人も多いです。
それなら多少金額は高いとしても、ここで決めてしまおうという流れを期待しているんですね。
でも、はやりオススメはできません。
こういった方法を取る業者は、別のことでも似た手口を使っている可能性が高いです。
トラブルになりやすい業者ともいえますので、そういった意味でも避けるようにしましょう。