転出届のタイミングと3つの提出方法&必要書類

みみ
住民票の移動のために、引越し前に行う「転出届の提出」について説明するね。

引越しによって住所が変わるときには、住民票の移動手続きが必要です。

住民票を移動しないと、「私はここに住んでいます」と証明することができません。必ず手続きするようにしてください。

ここでは、住民票を移動するために必要な「転出届の提出」について説明します。

同じ市区町村に引越しをする場合は、転出届の提出は必要ありません。

住民票の移動は“転出⇒転入”の手続きが必要

みみ
転出届を提出してしまったら、もう現住所にはいないことになるの?
ピヨさん
いつでも転出できるように準備するだけで、まだ住民票は現住所にあるピヨ♪

住民票の移動手続きは、

  1. 転出届の提出(転出証明書の取得)
  2. 転入届の提出

という流れで行います。

現住所から離れるときに手続きするのが「転出届」、新しい住所に登録するのが「転入届」です。

提出届の提出が必要ないパターンもありますので、まずは整理しましょう。

転居届が必要 市外・県外への引越し
転居届が不要(※) 同じ市区町村での引越し
(※)厳密には、転入のときに「転居届」という転出+転入を一度に行う手続きをします。

同じ市区町村内への引越しであれば転出届の提出は不要です。

この手続きはスキップして、次の手続きへ進んでOKです。

転入届に必要な「転出証明書」の発行が目的

転出届を提出するいうと、「現住所がないということにならないの?」と感じるかもしれませんね。

でも安心してください。転出届を提出してもまだ住民票には何も変更がありません。

「転出証明書」という書類が発行されるだけです。

転出証明書は、転入のときに必要な書類です。

実はこの段階では、「住所が変わる(この住所から離れる)予定がありますよ」と伝えているだけなのです。

転出証明書と一緒に転入手続きを行うと、住民票が移動されます。

そのまま何もせずにいれば、14日後に自動的に効力が失効します。

転出届の提出タイミング

  • 転出届は引越し日の14日前~前日の間に手続きする!

転出届の提出方法と必要な書類

みみ
私は行けるけど、お勤めの人は提出に行くのが大変そうだね。
ピヨさん
窓口に行く以外にも、3つの提出方法があるピヨ♪

転出届の手続きは現在お住まいの地域の市区町村役所で行います。

案内板があると思いますが、住民課(戸籍住民課)で対応してくれます。

提出する方法は次の3つのパターンがあります。

  • 1. 窓口での手続き
  • 2. 郵送での手続き
  • 3. 代理人による手続き

1. 窓口での手続き

一番わかりやすくて確実なのが、役所の窓口で転出届を提出する方法です。

転出届の用紙も窓口の近くに置いてありますので、事前に用意する必要もありません。

窓口での届出に必要な物はこちらです。

窓口での届出に必要な物

  • 身分証明書
  • 印鑑(必要な場合もある)

次の証書を持っている方(加入・登録している方)は、一緒に持参してください。

  • 国民健康保険証
  • 国民年金手帳
  • 印鑑登録証
  • 住民基本台帳カード
  • 後期高齢者医療被保険者証
  • 介護保険被保険者証
  • その他、乳幼児医療証等の市区町村役所で発行しているもの

国民年金・国民健康保険の手続きは、会社員の場合は勤め先で年金、健康保険に加入しているので不要です。

自営業者やフリーランスの方は「国民健康保険証」と「国民年金手帳」を持参しましょう。

待ち時間は混み具合にもよりますが、30分程度で終わると思います。

かかる時間は長くありませんが、平日の日中にしか役所の窓口が開いていません。

平日に休みが取れない方は、次の2つのサービスを利用すると便利です。

2. 郵送での手続き

転出届の提出は郵送でも可能です。

郵送用の書類(郵送依頼書)が市区町村役所のホームページにありますので、印刷して記入します。

署名・押印した依頼書に必要書類を添えて郵送します。

郵送での申請で必要なものはこちらです。

郵送での申請で必要なもの

  • 郵送の依頼書
  • 本人確認書類(免許証・健康保険証等)のコピー
  • 返信用封筒(長4以上)

返信用封筒にも自分の宛名、切手が必要ですので忘れないようにしましょう。

返信先は現住所か新住所のどちらかを記載してください。(勤務先等は不可)

また、郵送の場合も下記の証書は同封が必要です。

  • 国民健康保険証
  • 国民年金手帳
  • 印鑑登録証
  • 住民基本台帳カード
  • 後期高齢者医療被保険者証
  • 介護保険被保険者証
  • その他、乳幼児医療証等の市区町村役所で発行しているもの

受理されて、転出証明書が手元に届くまでは3~7日程度が目安です。

郵送による申請は、本人以外からは受け付けていませんのでご注意ください。

3. 代理人による手続き

委任状を用意することで、本人以外(代理人)が手続きすることも可能です。

代理人が親族の場合は委任状は不要ですが印鑑が必要になります。

委任状には用紙指定はないので、自作のものでも問題ありません。

役所のホームページでも印刷できるので、書き方がわからなければこちらを使いましょう。

委任状には、委任する方(転出したい方)が署名・押印して代理人に渡します。

受け取った代理人が役所の窓口に提出するという流れになります。

代理人による転出届の提出には次のものが必要です。

代理人による転出届の提出に必要なもの

  • 委任状もしくは印鑑(親族の場合は印鑑、第三者の場合は委任状が必要)
  • 転出届
  • 代理人の本人確認ができる書類(免許証など)

転入届の提出は14日以内に!

みみ
転入届は引越しの後でいいんだよね?
ピヨさん
そうピヨ♪でも期限があるから注意ピヨ♪

転出届が受理されると、転出証明書が発行してもらえます。

この転出証明書を持参して「転入届」の提出を行うことで、はじめて住民票が移動されます。

転出届の提出は新しい住まいの地域で手続きすることになります。

転出証明書を無くさないように気をつけましょう。

転入届の提出は新住所に住み始めた日から14日以内に行うように義務付けられています。

14日間を超えてしまうと5万円以下の過料に科せられる可能性があります。

引越し後の手続きでも紹介しますが、頭の片隅に入れておいてくださいね。