【静岡県→千葉県】生後一か月の乳児を抱えた初めての引っ越し残酷物語

母は強し、でも無理のない引っ越しを。

人数 3人
時期 4月
引越し先 静岡県→千葉県
引越し業者 アート引越しセンター
費用 10万円~15万円(転勤のため夫の会社負担)

引越し体験談

一番上の子を出産して一か月たたないうちに夫に東京への転勤辞令が出ました。

引越し先は千葉県。
すぐに引っ越し準備をするようにと言われ、当時実家に里帰りしていた私は急遽子どもと共に自宅に戻り、引っ越しの荷造りをすることになりました。

更に悪い事に、夫は新入社員研修の講師として研修センターに泊まり勤務。
文字通り孤軍奮闘の引っ越しでした。

見積もりに来たのは、実際に引っ越し作業を行って下さる引越業者さんではなく、夫の会社と取引のある仲介業者でした。

その業者が乳児を抱えての引っ越しについての理解も知識もなく、「荷造りパック」をしたいと申し出ましたところ、夫の会社に請求する伝票が複数になるので事務手続きが煩雑になるとのことで却下されました・・・。

更に「他のお宅は乳児を抱えていてもそんな我儘を言いませんよ」などとひどい言葉を投げ掛けられて途方にくれました。

 
今思えばその仲介業者の言葉は矛盾に満ちており、もっと強く粘り強い交渉をするか、夫の会社に苦情を言うかすれば私の申請も通ったのだと思います。

ですが、なにせ初めてのことで私もどうしていいかわからず、そういう事になってしまったのです。

朝から晩まで乳児の世話に追われながら、段ボール箱に荷物を詰める日々。

10日以内に引っ越しを済ませなければならないため、数日は実家の母にも手伝ってもらいましたが、残りの日々は無我夢中でろくに睡眠もとらないままの準備作業でした。

収納からものを取り出しては段ボールに詰め替えたりゴミとして捨てたりする作業をロボットのように繰り返していましたが、子どもが泣くたびに作業は中断され、中々進みません。

同じアパートの人が子供を預かってくれると言って下さいましたが、ほぼ新生児の我が子を人様に預ける事は色々な意味で憚られましたので断りました。

その時の事は鮮明に覚えている部分もあり、逆に全く覚えていない部分も多々あります。

それでも初めての引っ越しという事で何をしていいのかわからず、まったく手探りの状態で何度も倒れそうになりながらたったひとりで荷造りをしていた事だけはよく覚えています。

ろくに食べる事もせずに作業していましたが、若くて体力があったせいでしょうか。
母乳だけは良く出ましてその点では困ることはありませんでした。

しかしながら、夫も手伝う人もいない中、1人で荷造りをするのには限度がありました。

食器以外のものはなんとか段ボール箱に全部収めきる目途が立ちましたが、食器だけは梱包する時間も体力気力もなくなってしまいました。

とりあえず夫の会社の福利厚生部門にその旨を伝え、梱包作業は中途のまま引越し当日を迎えることになりました。

また、引っ越しは当日まで梱包できないもの、あるいはまだ梱包されていな細かいものが次から次へと出てくるものですが、それももう私の力ではどうにもならなかったので、業者さんに梱包をお願いしようと思いました。

 
引越し当日に来たのはアート引越しセンターの皆さん。

事前に食器が梱包できなかった事を聞いていたのか、食器梱包材を持ち込んですぐに作業にかかってくださり、たくさんあった食器はあっという間に梱包されていきました。

その作業の最中に私が生後一か月の乳児を抱えている事を知った作業員さんが、

「そんなに小さなお子さんがいるなら楽々パックをオーダーしてくれればよかったのに」

と仰ったので、仲介業者さんが見積もりの時点で私に言った事を全て話しましたところ、「それはひどいな」と呆れ、その会社と夫の会社に改善を求める申し入れをすると言って下さいました。(その後本当に改善されたようです)

また、最後まで梱包されずに残っていたものの梱包も含めて全て行って下さいましたので、私は簡単な指示をするだけで済みました。

引越し先には姑が手伝いに来てくれていましたが、事情を知った業者さんが契約以上の、本来私たちがやるべき荷開き作業までかなりやって下さったので姑には子供を見てもらえ、その後は本当に楽だったことを覚えています。

契約に縛られず、こちらの状況に応じて臨機応変なサービスで対応して下さった業者さんには今でも感謝しております。

引越しは重労働です。乳児を抱えての引っ越しは地獄です。

夫はまったくあてにならずむしろ邪魔だったほどですが、プロの業者さんの鮮やかともいえる作業と、心ある対応のおかげでどうにか乗り切れました。

その際に見積もりの際の交渉や梱包のコツなども教わりましたので、次の子の時も新生児の時の転勤、引っ越しとなりましたが、その時は楽々パックでかなり楽に引っ越しが出来ました。

新生児を抱えた家族に引っ越しを伴う転勤を強い、おまけに引っ越しまでの時間ずっと夫を拘束する会社や、乳幼児のいる家庭の事情を鑑みる事の出来ない仲介業者に疑問は残りましたが、実際に引っ越しを請け負った会社がそういう事情までお見通しで対処法も知っているという事には恐れ入りました。さすがプロですね。

管理人コメント

ものすごいタイトルで投稿していただきました^^;
それだけ壮絶な引越しだったということですね。

引越し業者と直接ではなく、間に仲介業者が入るとそれだけで複雑化します。

特にトラブルになった際には責任の押し付け合いが起こったりすることもあります。

こちらのケースでは引越し業者さんが丁寧に対応されていて、良かったと思います。

引越しも、事前知識があるのとないのとでは大変さが大きく変わります。
このホームページ内をざっと流し読みだけでもしてから引越し作業にあたりるようにしてみてください。