引越し前後の冷蔵庫の扱い、どうすればよいのか悩みますよね。
いつコンセントを抜いて、引越した後はいつからであればコンセントを差して良いのか?
そういった疑問の助けになればと思います。
引越し前にやること
コンセントを抜く・水抜き(1日前)
冷蔵庫は引越し前日までにコンセントを抜いておく必要があります。
これは「水抜き」という作業で、冷蔵庫から水が漏れださないようにするために行います。
最近の冷蔵庫は上手にできているようですが、ちょっと古い冷蔵庫を使っている場合は冷却するという性質上、冷蔵庫内部に霜がついていたりします。
運搬中には電源に繋げることができませんので、冷蔵庫は常温になりその霜が溶け始めます。
液体になることで水漏れが起こり、冷蔵庫の近くにあった荷物が水浸しになってしまう可能性があるのです。
ですので、それを防ぐために1日前にはコンセントを抜いて霜取りをしましょう。
※ この霜が溶けるまでには約15時間ほどかかるといわれています。
水抜きの方法
「水抜きの必要性はわかったけれど、水抜きってどうやるの?」
冷蔵庫の水抜き方法(水受けタイプ)には大きく2種類あります。
- 水受けのトレイが取り付けられているタイプ
- 水受け用のタンクが取り付けられているタイプ
水受けのトレイが取り付けられているタイプは、冷蔵庫の前面(背面)底部分、もしくはモーター上にトレイがついています。
このトレイを取り出して、溜まっている水を捨ててしまいましょう。
2つ目の水受け用タンクの場合は、背面に水抜き用の穴があります。
この穴を開けることが水を出すことができます。
(直径2cm程度のプラスチック製のネジ蓋がついているので、背面を見ればすぐにわかると思います。)
- 引越し日の前日昼には冷蔵庫のコンセントを抜く!
- 引越し当日にはトレイやタンクに溜まった水を捨てる!
最新の冷蔵庫だとしても、食材を残したまま運搬するわけにもいかないので引越し準備の一環としてコンセントは抜いておきましょう。
冷蔵庫の運搬と引越し後にやること
冷蔵庫はできるだけ立てて運ぶ
冷蔵庫は立てて運ぶことで引越し後に使えるようになるまでの時間が短くなります。
もし冷蔵庫を自分たちで運ぶ場合には、ここにちょっとだけ注意しておきましょう。
この後に説明しますが、冷蔵庫を運んだ直後はすぐにコンセントを繋げられるわけではありません。
でも立てて運んだ場合には比較的早く10分程度待てば大丈夫なのです。
自分たちで運ぶ場合で、横にしないとどうにもならない、危ない、というときは横にしても大丈夫です。
そのときは運び終わってからコンセントをいれるまでに半日以上待つようにします。
コンセントを挿すタイミング
引越し業者に頼んだ場合にはアドバイスをくれると思いますが、冷蔵庫にコンセントを挿すのにもタイミングがあります。
(設計上、メーカーが推奨するタイミングです。)
これはコンプレッサーという冷やす為のモーターが関係していて、コンプレッサーの回転部分は油(オイル)で満たされているのが通常だからです。
運搬した後はこの油が揺れて動いたりしますので、その油が戻ってくるまでに時間がかかるわけですね。
ではオイルが戻ってくるまでにはどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
これが立てて運んだか、横にして運んだかで変わってきます。
立てて運んだ場合は、ほとんど直ぐにコンセントに挿しても問題ありません。
運搬中に多少は揺れますが、通常使用しているのと大きく傾きはかわらないからです。
念のため10分程度待つということが多いです。
問題は横にして運んだ場合です。
これは長時間横になっていると、オイルが本来入っていかない配管の方まで油が流れてしまうためです。
立てた後もコンプレッサーに油が戻ってくるまで時間がかかり、メーカー推奨は大事をとって半日コンセントを挿すのを待つ、ということになります。
※ちなみに、よくガスが暴れるからということも言われますが、ガスは関係ありません
コンセントを挿してから冷蔵庫が冷えるまで
冷蔵庫も移動して、コンセントも挿した。となっても使えるまでにはもう少し時間がかかります。
一般に冷蔵庫が冷えるまでの時間は最低でも5~6時間かかるとされています。
そこから物を入れて冷やしたいとなるとさらに2~3時間(計7~8時間)かかることになります。
冷蔵庫は必需品とも言えるもので、使えない期間が長くなると非常に不便です。
できるだけ使えない時間が短くなるように注意点を守って引越しをしましょう^^