引越しすると様々な環境の変化があります。
新しい場所での生活が始まるわけですから、家具や家電、その他にも揃えなくてはいけないものがたくさん出てきます。
今まで使っていた物も、サイズや家の雰囲気に合わないと買い替えを検討されることもありますね。
生活環境の変化にともなって、出費が多くなるのが引越しです。
少しでも引越し費用を安くするために、節約できるところを考えていきましょう。
ここでは特に、「日取りの選び方」だけで簡単にできる5つのポイントをまとめました。
1.繁忙期と閑散期
引越しの日取りで、金額にダイレクトにかかわるのは「繁忙期かどうか」です。
繁忙期の引越しは価格相場が高い水準となります。(厳密には、繁忙期以外は値引きがきくため安くなるというのが正しいです。)
値引きをしなくても需要があるので、「希望金額に合わなかったら別の業者へどうぞ」となりやすいです。
- 安く引越ししたいときは、繁忙期を選ばないようにする
では、「繁忙期とはいつなのか?」ということですが、引越し業者によって少し違いはありますが概ね次の期間です。
- 3月~4月
- 12月
入学、就職、転勤などがある年度の切り替わり時期である3月は、最も需要があります。
4月もその余波をうけてしばらく需要があり、徐々に少なくなっていきます。
また、12月は新年という節目で引越しをされる方が増える時期になっています。
それ以外の大型連休にも需要は多くなる傾向にありますが、料金には通常とそれほど差がつくことはありません。
逆に閑散期は6月、11月、2月がねらい目です。
引越しの日程に融通がきくのであれば、この閑散期にすると値引きや特典を付けてもらいやすいです。
2.平日と休日
平日と休日(土日祝)では、休日の方が引越しをする人が圧倒的に多いです。
ですので平日の方が価格は安くなります。
基本的な考え方は、「需要が少ない日(時期)の方が値引きができる」です。
仕事の都合で調整が難しいこともあると思いますが、できるなら平日を指定するようにしましょう。
- 平日を指定すると引越し料金は安くなる
先ほどの繁忙期で引越しをしなくてはならない方は、平日にすると休日よりは安くなる可能性が高いです。
平日の方が空きが多いので、日程調整しやすいのもメリットです。
特に繁忙期は引越しする人の日程の取り合いになるため、早めに押さえないと休日は日程確定も難しい実態があります。
注意点としては、GW(ゴールデンウィーク)などの連休になりやすい時期です。
カレンダー上では平日でも、完全に休日扱いであることが多いので注意して下さい。
3.六曜(大安と仏滅)
引越しは門出でもあるため、縁起を担ぐ方も多いです。
新居へ移るというおめでたい吉事であることから、「大安」が良い日とされています。
「大安」や「友引」はおめでたい日柄として引越しでも人気があるため、需要も高まります。
六曜なんて気にならないという方は敢えて人気のない日柄を選ぶと安くすることができます。
具体的には、「仏滅」が最も需要が少なくなります。
- 日柄を気にしないなら「仏滅」が安い
引越しをよく行う方であれば、毎回のことなので特に気にならないかもしれませんね。
自分の気持ちの問題なので、割り切れるのであれば価格に重点をおいてしまいましょう。
人気のない日は値引きもしやすいので、交渉がスムーズです。
見積もりを提示されたときに「これよりも安くなる日は、どこなら可能ですか?」と聞いてみてもいいと思います。
先勝 | 「先んずれば即ち勝つ」の意味。 「午前中は吉、午後二時より六時までは凶」と言われる。 |
友引 | 「凶事に友を引く」の意味。 「朝は吉、昼は凶、夕は大吉。ただし葬式を忌む」と言われる。 |
先負 | 「先んずれば即ち負ける」の意味。「午前中は凶、午後は吉」ともいう。 |
仏滅 | 「仏も滅するような大凶日」の意味。 「何事も遠慮する日、病めば長引く、仏事はよろしい」ともいわれる。 |
大安 | 「大いに安し」の意味。六曜の中で最も吉の日とされる。 |
赤口 | この日は「赤」という字が付くため、火の元、刃物に気をつける。 「万事に用いない悪日、ただし法事、正午だけは良い」 |
4.月末月初と月中
月初、月中、月末では、月中が最も値引き率が高くなります。
- 「月中 > 月初 > 月末」の順で引越し費用は安くなる
月末と月初は、賃貸で引越しをする方の支払いの関係で需要が多くなります。
大きくわけると、
- 退去が月単位計算・・・月末の引越しが増える
- 退去が日割り計算・・・月初の引越しが増える
という図式となります。
使っていないときの支払う金額が少なくなるように、皆さん動くということですね。
ですので、月中の引越しが少なくなり金額は安くできることになります。
ただし、ここでも注意点があります。
今の賃貸が月単位での契約の場合、家賃と引越し費用を天秤にかける必要があります。
引越し費用を少し安くするために月末を避けたとしても、家賃の住んでいない日数を換算すると実は損していた・・・なんてこともあり得ますので注意して下さい。
5.午前便と午後便
引越しのスケジュールは、日にち以外にも時間帯があります。
引越し作業を「午前中に行うか、午後に行うか」です。
午前中に行う引越しは「午前便」、午後に行う引越しは「午後便」と呼ばれます。
金額として安くなるのは、午後便です。
- 午後便が金額は安くなるが開始時間がまちまち
業者さんは、午前中の引越しが終わってから、午後の引越しを行う流れで進んでいきます。
午前便は開始時間が決まっているので良いのですが、午後便は午前便が終わってからでないと始まりません。
言い方を変えますと、午後便は開始時間を担保してくれないのです。
午前便の引越しが何かのトラブルで時間がかかってしまい、午後の4時までかかってしまったとすると、午後便はそれから始まることになってしまいます。
でも時間確約ができない分、午後便は安くなります。
いつ来るのかわからない状態で何時間も待つ可能性があるので、体感時間はとても長いです。安くはなりますが、それを覚悟しておくようにしましょう。
本当に一日時間がとれて、家にいるからいつでもいいよ、という方は午後便にして費用を安く済ませましょう。
その場合は、自分で持ち運びできる本や携帯ゲームは箱詰めしないでおくと時間を持て余さずにすみます。
日取り選びによる節約のまとめ
引越し日で見積もり額に違いがでる項目を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
「日取りを先に決めてから引越し業者の見積もりをとる」というイメージがありますが、日取りを確定させる前の方が費用とのバランスをとりやすくなります。
繁忙期とそれ以外の時期では、日取りだけで50%近く金額に差が出ることもあります。
譲れない点は皆さんそれぞれあると思いますが、譲れる点があればスケジュールを合わせてみると安く引越しできるので試してみてください。
ぜひ参考にしてみてください。