一人での引越しをするときに、なんだかピッタリな名前の「単身パック」。
すべての引越し業者ではありませんが、単身パックという定額サービスを取り入れている業者があります。
各引越し業者の単身パック比較をしながら、お得な引越しについて考えていきましょう。
引越し単身パック比較:目次
単身パックの荷物量と料金比較
早速ですが、各社が提供している単身パックの一覧をまとめました。
プランによって細かな違いはありますが、引越し業者単位で比較したものとなります。
具体的な荷物量や金額については、後ほど詳しくご紹介します。
引越し業者(略称) | 荷物量 | 価格 | コスパ |
---|---|---|---|
アリさん | |||
日通 | |||
クロネコヤマト | |||
ダック | |||
赤帽 |
- 荷物量:大きな家電製品が運べるか
- 価格 :各社の金額で比較
- コスパ:荷物・作業量と価格のバランス
単身パックを提供している引越し業者の中で、おすすめなのは
- 日通(日本通運)
- ダック(ダック引越センター)
です。
荷物がそれほど多くない引越しであれば「日通」が料金とのバランスも良い感じです。
荷物量が多い場合には、「ダック引越センター」が最も容量が多いので入りきるか確認してみると良いでしょう。
単身パックはボックスやコンテナに収まる荷物量というのが各社で共通です。
ただ、実際にどれくらいの量であれば単身パックに収まるのか判断が難しいのも事実です。
各引越し社で目安の量が公開されていますので、どの引越し社がどれくらいの量を運べるのか、紹介していきます。
アリさんマークの引越し社の単身パック
アリさんマークの引越し社では「ミニ引越しプラン」という形で単身パックが提供されています。
その中でも、さらに細かく「超ミニ引越しプラン」、「特ミニ引越しプラン」、「ミニ引越しプラン」の3つがあります。
それぞれのプランで運べる荷物の量をまとめました。
プラン名 | 荷物例 | 価格 |
---|---|---|
超ミニ引越しプラン |
|
28,900円 |
特ミニ引越しプラン |
※たたみ1畳ぐらいの広さに入る量が目安 |
30,000円 |
ミニ引越しプラン |
※たたみ3畳ぐらいの広さに入る量が目安 |
40,000円 |
- 同一区内・同一市内の5km以内に限る
- 引越しのお日にち、時間のご指定はできない
- ダンボールの大きさ:「タテ+ヨコ+奥行き=150cm以内」のもの
この表だけではわかりにくいと思いますが、通常の単身引越しと比較してみると、運べる荷物量は少なめ、金額は高めです。
車がある方なら、「超ミニ引越しプラン」と「特ミニ引越しプラン」は選択肢に入れる必要もないかなと思います。
運転できる知り合いに頼んだり、レンタカーで運ぶという選択肢もありですね。
自分で運ぶのが難しいという方でも、ダンボールを何個ということであれば宅急便で送った方が安かったりします。
あとは「ミニ引越しプラン」ですが、これも普通に一人暮らしをしていたらまず容量オーバーする量だと思います。
冷蔵庫や洗濯機の大きさの目安が書いていないですが、3畳分に収まるということであれば最低限の一人暮らし用が限度と考えておきましょう。
5kmというと、だいたい車で5~10分くらいの場所ですので、その距離で引越しする可能性を考えても少ないような気がします。
5kmを超える引越しになると、単身プランが適用されず長距離プランが適用されるため別途料金がかかってきます。
日本通運(日通)の単身パック
日通での引越しプランは「単身パックS」と「単身パックL」の2つがあります。
それぞれの単身パックで運べる荷物量の目安をまとめました。
プラン名 | 荷物例 | 価格 |
---|---|---|
単身パックS |
|
18,360円~ |
単身パックL |
|
19,440円~ |
- 土日は 2,000円 割増
- 夜間(18時~21時)は 2,000円 割増
- 3/20~4/5までの期間は 2,000円 割増
単身パックSとLでの違いは、金額で約1,000円。
荷物量では、単身パックLの方が「洗濯機(4kg)」「衣装ケース1個」「ダンボール1個」分、多いように記載されています。
ダンボール1個にそこまでの違いはないですが、洗濯機一つ分はそれなりに量が増えるはずです。
使うなら単身パックLの方が現実的ですね。
金額としては、相場でいうところの単身パックと近いです。少し高いかな、くらいでしょうか。
1ボックス当たりの金額ですので、収まりきらずもう1ボックスになると金額は倍になるので注意が必要です。
ヤマトホームコンビニエンス(クロネコヤマト)の単身パック
クロネコヤマトの単身パックは「単身引越しサービスmini」と「単身引っ越しサービス」の2つが提供されています。
それぞれの単身パックで運べる荷物量の目安は次のようになっています。
プラン名 | 荷物例 | 価格 |
---|---|---|
単身引越しサービスminiタイプ |
|
[同一市区内]
|
単身引越しサービス |
|
[同一市区内]
|
- シーズン期間(3/20~4/2)に発作業または着作業がある場合は、1ボックスにつき2,000円 割増
「単身引越しサービスmini」は金額に対して荷物量が少ないです。
単純に1人暮らしの引越量としても足りないと思いますので、こちらの選択はなしだと思います。
使うなら、「単身引っ越しサービス」の方がよいでしょう。
総容量は他社の単身パックと同じくらい運べるのに対し、金額は安めだと思います。
同一市区内が前提となっていますので、それ以外の区域への引越しの場合は見積もりを取って依頼する流れになります。
ダック引越センターの単身パック
ダック引越センターでも単身パックに近いものが提供されています。
「引越し定額パック」というサービスで、同一市区内と、近隣市区内の2つに分類されています。
プラン名 | 荷物例 | 価格 |
---|---|---|
引越し定額パック(単身パック) |
|
[同一市区内]
[近隣市区内]
|
- 対象エリア:東京エリア、埼玉エリア、千葉エリア、川崎市、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市
- 高層マンション・階段4階以上は階数料金が発生
定額パックの荷物量を見てみて、実際の引越しに比較的適していそうな感じがしました。
というのは、目安の荷物一覧の中にベッドやテーブルが入っていることです。
他の引越し社の単身パックでは大型の家電である冷蔵庫、洗濯機まではありますがベッドは入っていませんでした。
組み立て式ではあるもののベッドが含まれており、他にもリビングテーブルやソファが入っているのは注目すべき点だと思います。
単身パックの相場と比較すると、金額は少し高いくらいにあたります。ただ、一般的な単身パックにないベッドやソファも運べるくらいの総量ですので、相対的にみるとお得なプランだと思います。
曜日によって金額に大きく差が出てくるようですので、平日で引越しができるなら選択肢に入れても良いと思います。
赤帽の単身パック
地域の安い引越し業者として有名な赤帽でも単身パックとして「単身引越し」を扱っています。
赤帽は個人事業主の集合体であり、一つの会社ではありません。各事業主が赤帽に加盟して運送業務を行っている形になっています。
赤帽という組織体があるわけではありませんので、それぞれの地域で対応する人(業者)や内容が違ってきます。
また、安い代わりに自分たちでも荷物運びを手伝わなければならないケースもあります。
プラン名 | 荷物例 | 価格 |
---|---|---|
単身引越し |
|
11,560円~ |
- 作業時間 2時間以内
- 移動距離 30キロ以内
赤帽では軽貨物自動車(長さ1.8m×横1.4m×高さ1.3m)を利用しています。
ここに積める量が運べる荷物量になるのですが、それがこの表の荷物の一覧くらいということになります。
積載量は単身パックの相場とだいたい同じくらいですので、それに対する費用は安いと思います。
赤帽の注意点として、「作業時間が定められていることと」と「荷物運びを手伝うのが前提」になっている節があることです。
時間単位でとなると、作業の効率(つまり、人)によって変わってしまううえ、道路の混み具合など不確定要素に左右されることが多くなってしまいます。
また、赤帽は「安いけれど自分たちで荷物運びを手伝う」という暗黙的なルールがあったりします。
個人事業主なので1人で対応するところも多く、重い荷物は自分も含め2人で運んだり、荷物の見張りということでも人手不足に陥りがちです。
このあたりも認識したうえで、赤帽を利用するかどうか判断するようにしましょう。
見積もり比較で単身パックよりお得になるケースも
安く引越しをする目的で単身パックを考えているのであれば、見積もり比較も検討してみましょう。
単身パックのプランは思っているより運べる荷物量が少ないです。
少しオーバーしても2倍の料金になってしまうことになりますので、皆さんの荷物量はしっかり把握しておく必要があります。
そのうえで、単身パックを使うか、見積もり比較をするか決めると良いです。
単身パックに適した引越しケース
単身パックを活用する大前提は、荷物量が少ないことです。
紹介した単身プランがある引越し社の、荷物量の例を見て大きさをイメージしてください。
明らかに荷物が収まるなという方には適していますが、イメージがつかないようなら止めた方が安全だと思います。
もう一つの前提として、引越し先が近いことが挙げられます。
同一市区内でしか適用されないパックばかりですので、それより遠いと単身パックは使えません。
前提条件を満たしたうえで、次のようなケースなら単身パックが適しています。
- 女性や、怪我・病気で荷物を運ぶのが大変な方
- 車や免許を持っていない方
- 親元を離れて1人暮らしをし始めるという方
- 引越し先で家具を一新しようと考えている方
単身パックが適用されるのはかなり近場ですので、それなら自分たちで運ぶ方が費用としては安く済みます。
でも、重い荷物を運べない、レンタカーを借りる方が面倒、というときは単身パックを活用するとよいでしょう。
見積もり比較の方が安くなるケース
単身パックが適していない方は、見積もり比較した方が間違いなくお得です。
- 引越し先が市や区を越えている
- 荷物量が単身パックで収まるかわからない
この場合は単身パックではなく各社から見積もりをとりましょう。
単身パックでお願いしても、適用できないと見積もりをもらうことになりますので手間が増えてしまいます。
不安な場合は、見積もり依頼した後に単身パックで収まるか聞いてみるのが早いです。
見積もりをとることに関しては、一括見積もりサイトを使うのがとても便利です。
- 一括見積もりサイトも使い方を間違えると非常に面倒ですので、目的に合ったサイトを選びましょう
単身パックにこだわりがないのであれば、見積もり比較で料金は安くなります。
交渉もできるので、単身パックよりも荷物量が多く、料金は安いということも実際にあります。
ぜひ活用してみてください。
一括見積もりサイト選びに失敗しないために、目的別のおすすめを挙げていますので確認してください。