引越し作業後の追加料金を請求された! -不測の事態・業者の過失編-

[関連記事]

 
引越し作業が終わってからの請求で、追加料金が発生するのは皆さんの申告漏れが原因とは限りませんよね。

引越し業者の過失によって作業に遅延が起きたり、回避できたはずの単純なミスもあり得ます
それでも請求書にはバッチリ「追加料金」としてあがってくる場合もあります。

予備知識としていろんなケースを想定しておきましょう。

不測・業者過失による追加料金

引越し作業当日は、しっかり準備していても思わぬところで遅れが発生するものです。

予期せぬ事態は起こり得るものですが、そういった事態も次の2パターンにわけられます。

  • 全く予想がつかない、対応できない事象
  • 予測することで回避できたと思われるもの

どちらも追加料金の可能性はありますが、引越し業者による過失が原因の場合は支払うことはありません。
内容を見極めて毅然とした対応で臨みましょう。

不測の事態・対応できない事態

予め予想することができないと考えられる事態や、起こってもどうすることもできない場合。
こういったパターンは業者さんに過失はないので追加料金になることがあります。

例えばどういう場合があるのか、ご紹介します。

事故渋滞

事故による渋滞は当日に起こるものなので予測が困難です。

渋滞そのものはある程度予測ができると思います。
季節や連休かどうか、時間帯によって道路の混み具合は違ってきますよね。

ただ、単純な渋滞を避けることができなかったことは業者の過失とまでは言えないかもしれません。
逆にこちらの過失でもありませんので、追加料金になった場合は一度話し合ってみましょう。

天気・災害

大雨・台風など天候が悪化している場合は、作業に支障があるとみて中止や延期になることがあります。
台風では洪水や雪崩の危険性もありますので、運搬もままならないこともあるでしょう。

また、地震などの災害についても予測は困難と考えられますね。

こういった作業に影響があったり、身の危険がある場合にはなるべく早く中止・延期の判断をしましょう。
まずは身の安全を第一に考えることが大切です。

当日の作業を中止することになったら、ガスの立ち合いなどにも影響が出ると思います。
それらの日程調整も忘れずに行ってください。
事態が事態なので嫌な顔はされずに分かってくれると思います。

金額のことは別途営業さんと相談するのが良いでしょう。

同日に入居予定者が引越し作業中

引越し先に行ってみたら別の入居者が引越し作業をしていた、なんてこともあります。
新築マンションなどの場合で、いわゆる引越し時期(年度末など)は起こり得ることなんです。

引越し作業待ちになってしまうと、予定時間は大幅に遅れてしまいます。

午前便の場合は、午後便の引越し者にも影響が出てしまいますので追加料金が発生するでしょう。

業者の過失による事態

追加料金となっていても、業者の過失が原因のこともあります。

例えば、「業者の積載量の見積もりが足りなかったために荷物がトラックに乗り切らない」といったパターンです。
当日に伝えていなかった荷物が増えたりしていなければ、業者の判断ミスになります。

けれどそんな場合でも、「乗り切らなかった分を運ぶには追加料金が必要」と言ってくる業者もいます。

その場合は受け入れる必要はありませんので拒否しましょう。
最初に見積もってもらった営業さんに連絡して話をつけるべきです。

他にも、

  • エレベータの大きさを事前に伝えているにも関わらず入らないから
  • 大きな家具が階段を通らなかったから

などといった理由で何か追加作業が発生したときも業者の過失と考えられます。

ただしこれらは「現地確認」を見積もり時にしている場合に限ります。
現地を直接見ているのであれば、荷物を運べるかどうかは業者で判断可能なはずです。

こういった内容もトラブルになりやすいです。
「業者なら見て分かるはず」と思わず、細かくこちらから伝えるようにするのが予防になるので行うようにしてくださいね。

トラブルの回避と対応方法

トラブルにはならないのが一番ですが、業者も自分の非を認めないこともあります。

こちらも理不尽な要求を呑むわけにはいきませんから、どうしても衝突してしまいますよね。

できるだけそのような事態にならないように、予防を心がけましょう。

トラブルの回避・予防

トラブルを回避するためには、「あらゆることを想定する」、「追加料金の条件を確認する」の2点を考えましょう。

自分たちで予防する方法として、立地や建物の詳細をしっかりと伝えることです。
見積もりの段階で荷物を運ぶために必要となる情報を全て伝えられれば、こちらに過失はなくなります。

ですが引越しのプロでもないのに、すべてを網羅するのはほぼ不可能ですよね。

もう一つの方法として、見積もり時に「追加料金の条件」をしっかり確認しておきます。
それらの条件に納得できれば契約をしましょう。

こちらからも天気や災害、渋滞時の対応について聞いてみると良いと思います。
もし、それらの場合には追加料金が無いのであれば、見積書に記載してもらうようにします。

不測の事態を予測するのは困難ですが、不測の事態のために一手を打っておくことはできるんです。
自分たちで可能な限りトラブルを回避しましょう。

トラブルになった場合の対応

追加料金の請求をされた時にはどう対処するべきでしょうか?

引越し業者に言われると「そんなものなのかな・・・」と納得してしまいがちですが、まずは内容を詳しく聞きましょう。

追加料金の内訳がどのようなものかしっかり確認しましょう。
納得ができないものであればその場で伝えてください。

いきなり攻撃的な態度になるのも良くないですよ。
最初から「おかしいだろう!」という態度だと本当にトラブルになってしまいます。

現場の責任者の方と話がつけばよいですが、収まりがつかないようでしたら営業さんに電話しましょう。
本社やサポートセンターでも良いと思います。電話番号は見積書に記載されているはずです。

現場の方は指示された作業を行っているので、トラブルは営業さんと話した方がスムーズです。
不測の事態も経験があるでしょうし、丁寧に対応してくれる場合も多いです。