引越しの見積もりを劇的に安くする7つの値引き交渉術

引越し業者に依頼すると、どうしても気になるのがその費用ですね。

賃貸や新生活のための家具・家電を揃えるのにもお金がかかりますし、できるなら節約したいところだと思います。

でもそう思いながらも、引越し業者の言い値で決めてしまい、かなり損をしてしまっている方も多いです

引越し費用を安くするために、値引き交渉は必ず行いましょう。

「交渉」というと難しそうだと感じるかもしれませんが、ここでお伝えする7つのポイントを押さえれば難しくありません。

大きな効果が期待できますので、ぜひ挑戦してみてください。

これから引越しの日程を決める段階の方は、節約方法もチェックしてみましょう。

引越し見積もりに効果的な7つの値引き交渉術

引越しには「定価」というものがなく、移動距離や荷物の量、その他の様々な条件で見積もり額が変わってきます。

各引越し業者で目安となる価格帯を設定してはいますが、ひとりひとりのパターンに当てはまるものではありません。

ですので逆に言えば、必ず見積もり額が提示されます

提示された見積もりに対して、次のポイントを押さえて交渉していきましょう。

1.必ず複数社で相見積もりをとる

まず必ず行わなければいけないのは、複数社から相見積もりをとって金額競争させることです。

大幅に金額を下げるためには必須といって間違いありません。

1社とだけ値引き交渉しても、よほど業界に精通していないと下げ切るのが難しいです。

相見積もりをとると、それだけで初期費用の50%OFFという金額がカンタンに出ることもあります。

「契約をとるために他社よりも価格を安くする」という競争意識を生ませることが大切なのです。

今は一括見積もりが主流になっていますので、上手に活用すると労力も少なくて済みます。

2.相見積もりを取っていることを最初に伝える

複数の業者に見積もり依頼をかけるのですが、その依頼の仕方にもポイントがあります

単純に事実なのですが、「他の業者にも見積もりをとっていること」を伝えてください。

こうすることで次の効果があります。

  • 業者比較して決めるつもりだということを認識させる
  • 足切りを避けるため、価格を最初から下げてくる

ただし、この一言で劇的に安くなることはありません。
明らかな高額をふっかけてくることがなくなる程度と捉えてください。

ですが、交渉の回数が少なくなるというメリットがあります

値引き交渉はストレスがかかるので、回数は少ない方が良いです。

交渉が長くなると、

  • 次の交渉が億劫になる(気力がなくなる)
  • しつこく思われそうで強く出られなくなる
  • 引越し業者側の印象も悪くなる

というように非常に体力や気力を使いますし、業者側も「大変だった」という印象が残るデメリットがあります。

担当の営業さんも人間ですから、嫌な印象を持たれると交渉や契約もスムーズにいかなくなりますし、トラブルの原因にもなります。

だらだらと交渉回数が増えないように、最初に依頼するところが肝心です

一括見積もりサービスを使う場合は、それ自体が相見積もりをとっていることを前提としているので伝えなくても同じ効果があります。

3.値引き交渉の原則は3段階

交渉回数は少ない方が良いとお伝えしましたが、値引き交渉がどのような位置づけか知っておきましょう。

値引き率は各社それぞれですが、ひとつの引越し業者がもっている値引き段階はある程度決まっています

それが3段階です。

1回目の値引き 一気にグンと下げたように見せる値引き
2回目の値引き それでももう少しと粘られた時の値引き
3回目の値引き 決め手としての値引き

目安として、引越し業者の営業さんは3回交渉されるまでを見越した金額を最初に出してきます。(相見積もりを伝えていないと、もう1段階ふえます)

ですので、1回目の値引き交渉ですごく頑張ってくれたように見えるかもしれませんが、まだ余裕がある金額です。

このあたりのカラクリは知っておくと交渉に役立つと思います。

混乱させてしまうかもしれませんが、値引き交渉が苦手な方はここで決めてしまっても良いです。
ここのストレスが強いと、その後の引越し準備が苦痛でしかなくなってしまいます。
ただ、相見積もりと1回目の値引きは効果が高いので頑張ってみましょう。

値引き交渉を頑張りたい方で注意してほしいのは、「即決してくれたらこの金額で」という営業文句です。

一気に金額を減らすことができる1回目の提示で言ってくることが多いですが、まだまだ下がります。

その場で返事を求められても、返事は後日にしましょう

なんだか断りにくい、という交渉が苦手な方も「まだ決めきれないので後日お返事させてください。」と伝えれば大丈夫ですので安心してください。

少なくとも、各引越し業者からの見積もりが揃うまでは即決しないことが重要です。

あとは比較した業者の最安値をもう1順、伝えていけば安くなっていきます。

4.ダンボールや緩衝材をつけてもらう

ここからの交渉(4、5、6)は、価格ではなくオプションをつけて実質的な値引きをする方法です。

オプション付与の1つ目は「梱包資材を無料でつけてもらう」交渉です。

引っ越し準備で、思いのほか費用がかさむのがダンボールや緩衝材などの梱包資材です。

冷蔵庫などの大きいものについてはそのまま引越し業者が運んでくれますが、小物類や服のケース収納などは自分たちで荷造りすることになります。

ダンボールも購入すると数千円~1万円近くかかりますし、スーパーなどで調達するのもサイズがバラバラだったりと大変です。

各社、標準で「ダンボールいくつまで差し上げます」とつけてくれることもありますが、足りないので増やしてもらいましょう。

交渉というよりも、荷物量の話の延長で「ダンボールってもう少し増やしてもらったりできますか?」と聞いてみるのがおすすめです

5.トラックサイズを大きくしてもらう

オプション付与2つ目は、トラックサイズの変更です。

梱包資材をつけてもらうよりはハードルが上がりますが、トラックの大きさを1段階大きなものにしてもらう交渉も選択肢に入れておきましょう

サイズを大きくして、台数を減らすことができれば価格が抑えられます。

通常は応じてくれませんが、「閑散期(オフシーズン)」であれば交渉できたりします。

お客さんが取れない時期には、多少の無理も受け入れてくれる可能性が高いので聞いてみましょう。

土日よりも平日である方が交渉しやすいです。

6.不要品を回収してもらう

オプション付与3つ目は、「要らないものを持っていってもらう」ことです。

引越しでは後始末(不要になったものの処分)もかなり面倒です。

今までは使っていたけれど、引越しを機に捨ててしまうようなもの。例えば、

  • 買い替えた大きめの家電製品
  • 持っていく予定がないソファ
  • 使いまわせないサイズ違いのバスタブ

などは引越し先に持って行っても邪魔になるだけだったりしますよね。

引越し当日のダンボールや緩衝剤などのゴミもそうです。

こういった不要品の回収をお願いできると、手間や労力が少なくなってありがたいです

不要品回収業者と提携している引越し業者だと、ダイレクトに金額を安くしてくれるところもあります。

7.「即決」を使って最後の価格交渉

相見積もりで他の業者とも比較して値引き交渉し終わったら、契約する引越し業者を決めます。

金額や条件、サービス内容や安心感を考慮して、この引越し業者にしようと決めたら最後の値引き交渉のチャンスがあります

営業さんの常套句「即決」をこちらが使ってみましょう。

最後の見積もり提示の際にこの一言を言ってください。

「あと5,000円安くしてくれたら、この場で決めます。」

たったこれだけですが、効果は絶大です。

5,000円の部分は、3,000円でもいいですし、端数になっている千円台を切り捨ててもらってもいいですね。

端数切り捨ては値段交渉の色がそれほど強くなく、自然に切り出せるのでおすすめです。

もしあなたがギリギリまで交渉していて、これ以上はもう無理というところまで減額されていたら応じてもらえないかもしれません。

そのときは本当の最安値を引き出せたということで自分を褒めてあげてください。

引越しの価格交渉で大切なこと

引越しにおける値引き交渉について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

「値引き交渉」というのは苦手な方が多いです。

お金のことなので切り出すのが難しいですし、値引きして欲しいと前面に押し出すのもなんだか卑しいような気になってしまったりします。

家電量販電で「交渉すれば安くなる」と周りから言われても、なかなか言い出せないものです。表示されている価格で納得しているのだから「まぁ、いいか・・・」と。

でも引越しに関して言えば、そのハードルは少し低いと感じています

なぜかというと、

  • 交渉には99%応じてくれる
  • 相見積もりをとって見せるだけで良い

という気軽さがあるからです。

引越しでは、値引き交渉を持ちかければ必ずと言っていいほど1回は応じてくれます。

その際にも、相見積もりをとった金額を見せるだけでOKですので軽い気持ちで持ちかけてみましょう

引越しの値引き交渉は相見積もりだけで80%くらいは完了したと考えて良いです。

一括見積もりサービスを使うと楽ですが、目的に合わせてサイトを選ばないと思わぬ苦労を強いられるので注意してください。

交渉は人と人のやりとりであることを忘れない

最後に、交渉事に関して最も重要なことをお伝えします。

それは、値引き交渉も「人と人のやりとり」であることです。

交渉というのは一方的では成り立ちません。

どちらにも利益となる部分が残らないといけないですし、こっちが客だからと横柄な態度ではうまくいきません。

お願いする形で「もう少し安くなると助かるのだけれど」というスタンスが良いと思います。

営業さんも人ですので、

「高い!他の業者はもっと安かったぞ!安くした見積もりを持ってこい!」

なんて言われたら、できる値引きもしたくなくなりますよね。

私だったら逆に高くした金額を持っていきたくなります(笑)

人は機械ではありませんので、こういう気持ちの部分が行動に表れることって多いんです。

意識的でなくても、トラブルという形で悪い結果を招くこともあります。

費用を安く抑えることも重要だと思いますが、気持ちよく引越しが終われることが一番大事だと思います。

金額ばかりに意識がいかないように気を付けて交渉してみてください。