引越しで余ってしまった灯油、どうすればよいか頭を悩ませますよね。
- 倉庫や物置に置いておいたら灯油が劣化してしまった
- 暖房器具の買い替えに伴い、今持っている灯油が不要になってしまった
- 石油ストーブ・ヒーターを売りに出すので中に入っている灯油をなくさなくてはいけない
引越しでも灯油は空にしておくのがよいのですが、どうしても残ってしまうことがあります。
ここでは、
- 余った灯油をうまく活用する方法
- 使い切れない灯油の処分方法
を合わせて6つご紹介します。
余った灯油の活用/処分方法:目次
余った灯油の有効活用3つ
その年に購入したばかりの灯油であれば、まだまだ有効活用することはできます。
使えるものを処分するのはもったいないので、上手に活用できると良いですよね。
3つの活用方法をご紹介しますので、あなたに合った方法で使ってみてください。
- 贅沢にヒーターを使う
- 洗浄剤として利用する
- 近所の方や友人に譲る
1. 贅沢にヒーターを使う
石油ファンヒーターなどを利用している方は、余った灯油を贅沢に使ってしまいましょう。
どうせ処分してしまう予定なら、使い切った方がお得ですよね。
ただ室内を温かくするだけでなく、洗濯物の室内乾燥にも使えます。
雨の日が続いたり、雨でも洗濯物を乾かしたいときにとても助かりますよ。
2. 洗浄剤として利用する
贅沢にヒーターで使うとはいっても、不必要に使っているのも事実です。
もうちょっと有効活用したいときは、機械部品の洗浄油として使う方法もあります。
車のボディの油汚れや、ピッチ・タール(ボディについた鉄粉)を落とすためのクリーナーとして使うことができます。
使い方は雑巾やタオルなどの布に灯油を含ませて拭くだけです。
他にも、自転車のチェーンを洗ってもピカピカになります。
こちらはチェーンを取り外して、灯油を入れたペットボトルに浸しておくだけ。
作業する際にはゴム手袋などを使いましょう。
灯油は洗浄液にもなりますし、短期ですが防錆の効果もあります。
3. 近所の方や友人に譲る
ご近所さんや知り合いに石油ストーブやヒーター、あるいはボイラーを使っている知り合いはいないでしょうか?
まだ劣化していない灯油なら、近所の人や友人にあげる方法もあります。
よく使う家庭であれば、逆に喜んでもらえると思いますよ。
知り合いに欲しい人がいないか聞いてみましょう。
残ってしまった灯油の処分方法3つ
有効活用してみても、多すぎて余ってしまった灯油は処分することになります。
処分するには次のような方法があります。
- 産業廃棄物処理業者へ依頼する
- ガソリンスタンドに処分をお願いする
- 整備工場やバイク屋に処分をお願いする
4. 産業廃棄物処理業者へ依頼する
灯油を処分する際には、専門の産業廃棄物処理業者へ依頼するのが確実です。
有料ですが、処分方法としては正規のルートになりますので安全、かつ確実な手段といえます。
他に方法がないときは産業廃棄物処理業者に廃棄してもらってください。
5. ガソリンスタンドに処分をお願いする
ガソリンスタンドに持っていって、お願いすると引き取ってくれることがあります。
「余った灯油はガソリンスタンドに持っていけばOK」、と言われる方も多いです。
ですが、この方法はガソリンスタンドの厚意によって成り立っていることを忘れてはいけません。
よく利用するガソリンスタンドや馴染みの店員さんがいれば、それとなく処分方法について聞いてみましょう。
うまくすれば無料で処分してくれるかもしれません。
無料で処分してくれるところもあるでしょうし、有料なら可能というところもあると思います。
6. 整備工場やバイク屋に処分をお願いする
整備工場やバイク屋さんでは、先ほど書いたように灯油を洗浄油として利用しているところが多いです。
洗浄に使う灯油は、個人では少量になるため使い切れないことも多いですが、工場などでは使用頻度も高く引き取ってくれるところもあります。
知り合いに整備工場やバイク屋を経営している人がいれば、お願いしてみてもよいかもしれません。
この場合も、あくまで「お願い」であることを念頭に置いて話をしましょう。
【NG】やってはいけない灯油の捨て方
危険なので絶対にやってはいけないのが、燃えるごみとして出すことです。
「灯油は燃えるのだからいいじゃない」という安易な思いで捨ててしまうのはNGです。
たまに見かけるのですが、「少量の灯油であればボロ布や新聞紙に吸い込ませて、燃えるごみとして出せば良い」と言われることもあります。
ネットでもそういった記事がありますが、とても危険ですので絶対にやめてください。
特に冬場では、静電気が気化した灯油に引火して火災になるということも実際に起きています。
自治体のゴミにあったら、とても怖いですよね。
灯油は危険物であるという認識をもって、処分は正しい方法で行うようにしてくださいね。