引越しに荷物に灯油を使うストーブやヒーターがある場合は、持ち運びに注意が必要です。
火が燃え移りやすいだけでなく、引越し業者には運んでもらえません。
引越しにおける灯油の取り扱いと対処方法についてご紹介します。
危険がともなうからこそ、事前にしっかり学んでおきましょう。
灯油の運搬・取り扱い方法:目次
灯油が入ったストーブは“危険物”扱い
灯油は、消防法で危険物第四類(引火性液体)第2石油類に分類されています。
灯油が入った状態のストーブやヒーターも「危険物」という扱いになります。
危険物の運搬についても消防法で制限があり、引越し業者でも運んでもらえないことが多いです。
運ぶためには、事前に灯油がない状態にしておかなくてはなりません。
そのまま運搬しないようにしてください。
灯油は引越し前までに使い切ろう
ストーブは灯油が入ったままでは危険物になりますので、運ぶには「灯油が入っていない状態」にしておかなければいけません。
これであれば引越し業者も問題なく荷物として運んでくれます。
引越し前日までに灯油を使い切るように調整しましょう。
灯油の抜き取りと使い切る方法
では「どのように灯油を使い切れば良いのか?」ということですが、まずは灯油の残量を確認しましょう。
- 灯油が残り少ないとき
- 灯油が多く残っているとき
それぞれで対処が少し変わってきます。
共通して言えることは、ストーブやヒーターに灯油を入れる際に「少しずつ」を意識することです。
一気に入れてしまうと、余ったときに抜き取るのが大変になるからです。
- 引越しの前日までにストーブの灯油は空にしておく!
引越しの前日には、ストーブの中に残らないように使い切りましょう。
タンクのメモリでは空になったように見えても、実際はまだ残っていることがあります。火が消えるまで続けてください。
どうしてもストーブに灯油が残ってしまいそうな方は、タンクから灯油ポンプなどで抜いておきましょう。
100円ショップで売っている大型のスポイトも役に立ちます。
数回ほど吸い出せば、大部分の灯油を抜き取ることができますよ。
抜き取った灯油、余った灯油の使い道
使い切れなかった灯油は、危険ですので持ち運びはやめておきましょう。
余った灯油の処分は、産業廃棄物処理業者へ依頼する方法が確実です。有料ですが、プロが責任を持って処理してくれるので安心です。
市区町村でも有料で回収してくれることもありますが、月に1度などタイミングがあるので確認してみてください。
もったいないから何かに活用したい!という方は、こちらで使い道を紹介しています。参考にしてみてください。
灯油は危険なものという意識を持とう
危険物といっても、灯油くらい運んでも大丈夫なのではないかと思われるかもしれませんね。
ですが通常の運搬と引越しでは荷物が全く違います。
灯油というのは非常に気化しやすく、液体が漏れてしまうと近くに火にすぐに引火する可能性があります。
もし家電製品やバッテリーで動く機械があったら・・・。とても危険ですね。
特に冬場の引越しでは引火の危険性がより高まります。
灯油は危険なものだということはしっかり認識して、取り扱いには注意してくださいね。