引越し日が決まったら、賃貸の場合は退去の手続きをする必要があります。
管理会社によって少し違いはありますが、大きな流れは変わりません。
退去手続きの進め方と注意点について紹介します。
賃貸住宅の退去手続き:目次
賃貸住宅の退去は1ヶ月前に連絡
退去手続きの流れを説明する前に、注意しておくべき点からお伝えします。
それは退去連絡のタイミングです。
多くの場合、退去完了は連絡してから1ヶ月後以降となります。
- 退去の連絡は引越しの1ヶ月以上前に行う!
管理会社によって内容は異なりますが、退去の通知は「1ヶ月前まで」または「30日前まで」に行うことが定められていることが多いです。
賃貸契約書に目を通して、いつまでに退去の連絡をしなければいけないのか確認しておくと良いです。
退去手続きの流れ5ステップ
退去手続きを5つのステップにして流れを紹介します。
全体では5つですが、引越し日までに行うことはStep3までです。
節約ポイントもあるのでぜひ参考にしてみてください。
- Step1. 解約の申し出をしよう
- Step2. 立ち会い日を決めよう
- Step3. 公共料金の解約手続きを行おう
- Step4. 隣人への挨拶をしよう
- Step5. 明け渡しの立ち合いをしよう
Step1. 解約の申し出をしよう
まず最初に、管理会社(または管理人の方)へ退去する意思を伝えます。
一般的な契約では、「1ヶ月前までに書面で解約を申し出なければならない」というパターンが多いです。
申し出は口頭でもOKというところもありますので、ひとまず電話で退去したいと伝えましょう。
伝え方は、「別の場所へ引越すことに決まったので、退去の手続きをお願いします。」で大丈夫です。
電話で確認するポイントは次の3つです。
- 家賃支払いは日割り計算か?1ヶ月単位か?1
- 退去の立ち合いは必要か?
- 鍵の返却方法
また、退去日の確定は後から変更ができませんので注意してください。
管理会社では、退去の連絡があったら退去日を待たずに下見の予約を入れ始めてしまいます。
次の入居者が決まっていなければキャンセルできる可能性はありますが、とても迷惑をかけてしまいます。
場合によっては拒否されても仕方ありません。
勇み足で引越し日程が決まる前に手続きしてしまわないように注意しましょう。
Step2. 立ち会い日を決めよう
退去するときには、管理会社による部屋に傷や汚れ・破損がないかの確認があります。
この確認は立ち合いが必要であることがほとんどです。
管理会社とあなたが部屋の傷や汚れを見て、どちらが費用負担するかを決めていきます。
故意、または過失による傷や汚れは、あなたが負担すべきと定められています。
原状回復についてはこちらでまとめています。
退去日の連絡と同時に、立ち会い日も決めます。
管理会社によって対応は違いますので、引越し日に動きやすいようにしましょう。
基本的には、立ち合いは引越し翌日にしておく方が安心です。
賃貸の退去手続きとは別ですが、公共料金などの解約手続きもは済ませておきましょう。
- 電気
- ガス
- 水道
- 固定電話
- 新聞・衛星放送・NHK
- インターネット
モデムやルータなどレンタルしているものも引越し日までに返却が必要です。
Step3. 隣人への挨拶をしよう
退去の連絡が終わったら、ご近所さんへ挨拶しておきましょう。
入居のときと違い、お世話になった方への挨拶だけで構いません。
粗品も持たないという方が多いですが、気になるようでしたら500円~1,000円程度のものを用意しましょう。
次のようなものがオススメです。
- タオル
- 洗剤、ゴミ袋
- お菓子詰め合わせ
「のし」についても、特につける必要はありません。
Step4. 明け渡しの立ち合いをしよう
ここからは引越しが終わってからの手続きとなります。
管理会社の立ち会いの下、明け渡しのための確認を行います。
室内の状況を確認し、傷や汚れの状態によって原状回復の範囲を決めます。
原状回復についてお互いに合意できたら、鍵を返却して部屋を明け渡します。
Step5. 敷金の返金を確認しよう
賃貸契約時に敷金を預けていた場合には、後ほど敷金の返金がされます。
原状回復で負担費用があったときは、敷金からその費用が精算されます。
残金があれば返金され、もし足りない場合は不足額の請求がくることになります。
退去手続きでやっておきたい節約準備
退去の際に大切なのは、引越しの日程とタイミングを調整することです。
手続きそのものは解約の意思を伝えれば親切に教えてくれるので、心配することはありません。
注意しておきたいのが、立ち合いで行う原状回復についてです。
これは節約ポイントでもあるのですが、引越し作業後に、部屋をきれいに清掃しておくことが大切です。
- 原状回復の費用負担を減らすために、立ち合い前に掃除をしておこう!
汚れが目立つ状態では、あなたの費用負担にされてしまうことがあります。
原状回復は基準が曖昧なので、ちょっとした汚れだと思っていても多額な請求があったりします。
掃除という一手間をかけるかどうかで引越しの費用も大きく変わりますよ。
管理会社によってどこまで細かく見るかは違いますが、ご自身で汚れが目立たないと感じる程度まで掃除しておくようにしましょう。